岸本畜産 京丹波ぽーくとは。京丹波ぽーくの詳細をご紹介いたします。

「京丹波ぽーく」とは?

「京丹波ぽーく」は平成7年から約10年かけて造成したデュロック種の系統で、「発育の早さ」と「ジューシーな肉質」の特長を有しています。

img






(独)家畜改良センター宮崎牧場において完成した新たな豚の系統「ユメサクラ」(デュロック種)を基に生産者が維持・増殖し、種豚を交配して、肉質の良いとされる母豚を生産します。この母豚に、肉質の良いとされる雄豚を掛け合わせた純粋交配による健康な豚を仕上げ期に大麦、パンを給与して肉質・脂質(味)の良い物に仕上げた豚肉です。

平成21年に導入し、地域ブランド豚肉の開発に取り組み、優良な系統豚の組み合わせの独自の純粋交配により銘柄化された豚で、平成25年に「京丹波ぽーく」と名付けました。現在、種豚の血統を定めて、系統豚である「ユメサクラ」デュロック種の精液を導入し「京丹波ぽーく」生産の基となる優良系統豚を維持して種豚を増殖しています。そして、肉質の良い「ユメサクラ」デュロック種を掛け合わせた純粋交配により生産しています。

 

純粋交配による京丹波ぽーくの誕生まで

純粋交配による京丹波ぽーくの誕生まで

また、この豚の特性である柔らかくひきしまったジューシーな肉質と甘みのある脂質に仕上げられるように策定した飼料配合と飼養管理マニュアルに沿って肥育し、出荷しています。









定めた飼養管理のルールは次のとおりです。

出荷日齢の目安200日
出荷時体重の目安110kg
給与飼料の指針、肥育後期仕上げに大麦及びエコフィードとしてパンを30%以上(うち大麦10%以上)添加した飼料を60日以上給与。
また、京都市中央卸売市場第二市場(京都食肉市場)において、と畜処理され、日本食肉格付規格で「並」以上に評価されたものを「京丹波ぽーく」として認定しています。
 

「ユメサクラ」デュロック種とは、中型のバークシャー(黒豚)と同様で大型に近く、発育良行で肉付きが良く、肉量に優れている。モモが充実していて、モモの割合が極めて多い。肉質に優れている。

 
+

ジューシーな肉質:「加熱損失」、「圧搾肉汁率」、「破断応力」が(独)家畜改良センターで造成した従来の系統などと比較しても優れた値を示しており、加熱してもジューシーでやわらかい肉となっている。また、ロース芯内に「サシ」も入る。

 
↓

この品種のよいところを特徴としている純粋豚を「京丹波ぽーく」として認定

 
新系統「ユメサクラ」の能力

新系統「ユメサクラ」の能力
※宮崎牧場における最終世代選抜豚の平均値
( )内は、従来の系統の値

ユメサクラの種雄豚

ユメサクラの種雄豚

ユメサクラの豚肉

ユメサクラの豚肉

 

京丹波ぽーくの定義

京丹波ぽーく定義

1.目的
京丹波ぽーく(肉豚)の品質を維持、向上させるために次の定義を定める。
2.産地等表示食肉の名称  豚肉「京丹波ぽーく」
3.産地等表示食肉の概要  (1)対象食肉の種類 豚  (2)対象食肉の品種  京都ぽーく推進協議会内の品質管理委員会で選定する次の優良種豚の交配により生産された肉豚とする

ア.原種豚は次のとおりとする。
(ア)京都府畜産技術センターから譲渡された社団法人日本種豚登録協会の認定系統でありかつ府が推奨した増殖郡から生産された系統豚(登録豚)のデュロック種
(イ)品質管理委員会で選定された種豚 ユメサクラ
イ.母豚は次のとおりとする。
(ア)3の(2)のアの原種豚を用いて生産した母豚(京系番号の耳票を装着したもの)
(イ)3の(2)のアの原種豚を用いて、品質管理委員会で選定された種豚又は精液を活用して改良増殖された母豚(京系番号の耳票を装着したもの)
ウ.京丹波ポークの留め雄は次のとおりとする。
(ア)社団法人日本種豚登録協会の認定系統であり、かつ府が奨励した増殖群から生産された系統豚デュロック種豚
(イ)3の(2)のウの(ア)を用いて、品質管理委員会で選定された種豚又は精液を活用して改良増殖されたデュロック種雄豚(登録豚)
(ウ)品質管理委員会で選定された種豚又は精液を活用して改良増殖されたデュロック種雄豚(登録豚)
エ.京丹波ぽーくは、3の(2)のイの母豚と3の(2)のウの留め豚を用いた次の交配様式により生産した肉豚とする。
(ア)デュロック×デュロック  (3)対象食肉の生産地域の範囲
当該食肉の生産地は、京都府船井郡京丹波町内とする。
(4)飼養管理の方法等に係る方針   1)出荷日齢の目安 200日前後
2)出荷時体重の目安 110kg
3)飼料給与の指針    基礎飼料としてトウモロコシ、抽出大豆、菓子、スパゲティ(マカロニ)ビタミン、リンカル、米、タピオカ、小麦、他を給与    肥育後期仕上げ時期に大麦圧ペン又はパン粉を30%以上添加した飼料を60日以上給与 (5)対象食肉の処理及び出荷等
1)肉畜の処理・解体の実施場所 京都市中央卸売市場第二市場
2)対象食肉の品質の範囲     社団法人日本食肉格付協会が行う枝肉格付による規定に基づき選定したもの
3)対象食肉の名称 枝肉・部分肉全部位
4)産地等表示の具体的方法
①表示のマークと表示方法
②表示マークを付与する場所及び実施者者
③対象食肉の表示販売を継続的に行なう食肉小売店等を設置又は指定する場合における手続き及び基準